ハイイールド社債について

ハイイールド社債は、発行会社の信用力が低く、そのため利回りの高い債券です。

債券は最低投資単位が大きいため、私の資産規模では個別銘柄投資で分散するのは無理だと思っているので、今回も投資信託とETFを前提として考えたいと思います。

分散されたハイイールド社債は昔から興味深く思っていたアセットクラスで、働いていた時から投資信託で少し保有していますし、リタイア生活に入ってからもETFで投資しています。

動きが面白いし、株式のインデックスなどと一緒に見ると他の視点から気づくこともあります。

まずはパフォーマンスがわかるように、ETFのデータでグラフを作ってみました。

ハイイールド社債は債券ですから、金利が上昇すればパフォーマンスは悪化し、金利が低下すれば良好なパフォーマンスとなりますが、株式市場との連動性もあり、国債等の信用力の高い債券とは動きが異なります。

データの長さを考えて、ETFは、iシェアーズ iBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF(HYG)にしました。

株式市場との比較等、わかりやすいのではないかと米国上場のETFから選びましたが、投資信託や日本に上場したETFもあるので、実際の投資はコストや自分の管理方法などを考えて決めたら良いと思います。

※グラフはYahoo Financeのサイトよりデータを取得し独自に作成。ETFは分配金を含むデータとしてHistorical DataのAdj Closeを取得。

上のグラフは株式市場との比較で、ハイイールド社債のETFは、株式市場と比べれば動きは小さいですが、幾らか連動していると言えるのではないかと思います。

下のグラフはハイイールド社債よりは信用力の高い債券のETFとの比較で、ハイイールド社債のETFは動きが大きく、相対的にリスクが大きいことがわかると思います。

さて、リーマンショック、コロナショックの時、私は金融機関で働いていましたから、投資信託とETF、そして個別銘柄でもハイイールド社債の動きを見ていました。

株式の個別銘柄も急なニュースで気配値だけが動き売買ができなくなることがありますが、債券も急に売買が少なくなり売買したくてもできない、どうしても売買しようとすると極端な価格になるなど同様で、寧ろ債券は株式より売買が困難な状況になると厳しいように思いました。

投資信託とETFでも同様なことが起こりますから、そういった時に気にせずそのまま継続保有できる金額で投資することが重要ですし、その状態の可能性も考えて気持ちをコントロールできることも重要です。

それがクリアできれば投資対象としては良いのではないでしょうか。

リスクを取るので利回りは高く、分散されていれば株式ほど大きくは動かない、私は面白いと思っているのですが……

販売会社で働いていた時は、ハイイールド社債の投資信託やETFについて興味を持ってもらえなかったことが結構あったので、意見の分かれるアセットクラスなのだと思います。

ご来訪ありがとうございました。

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