株式ポートフォリオについて考えよう

新NISAの影響もあり、グローバル株式の投資信託としてオルカンが新聞やSNSでよく話題になっています。

私は、日本を除く先進国株式の投信は保有していますが、新興国株は動きを別に確認したいと思い、ETFを中心に運用しています。

インデックス投資が最強と思っているので、オルカンのようなグローバル株式の投信が良いかもしれないのですが、パフォーマンスが劣後する可能性があっても、試行錯誤を楽しみながらの運用を継続しています。

ポートフォリオは時々確認するものの、国別の比率をどうするべきかは明確には決めず、下がった個別銘柄やパフォーマンスが劣後している国のETFを買ったりしてきました。

今回は、日米の株式とそれ以外の国の株式、新興国株式の比率をもう少ししっかり考えてみようと思います。

私の現在の株式ポートフォリオです。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオを参考にしているので、国内株式と外国株式がほぼ半々なのはその影響もありますが、日本株式の比率がやや高いかもしれません。

一方で、オルカンの月次レポートを見ると、国内株式5.5%、先進国株式84.4%(アメリカ62.1%)、新興国株式10.0%ですから、私のポートフォリオは、オルカンがベンチマークとしているMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスからはかなり乖離していることがわかります。

※eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の2024年2月29日現在の月次レポートより

インデックスからの乖離はリスクを取っていることになるので、どうしようか。

日本株の比率がかなり高いのはまさにホームアセットバイアスです。

ホームアセットバイアスとは投資が自国資産へ偏ってしまうこと。

ありがちなことですから、国際分散投資の際はそのリスクを認識しなければなりません。

それでもやはり今は、日本株の比率が高くなることは許容しようと思っています。

日本に住んで自分の周りに起きていることを考えながら、インデックスに負けることを覚悟で個別銘柄投資に試行錯誤したいと思っているので……

理論派には負けてしまいますし、オルカンが中心の日本の個人投資家の国際分散投資の実践についていけていないのだけれど……

もう少し外国株式の比率を増やした方がよいとは思うので、配慮しようかなというのが今の気持ちです。

また、オルカンから推察するとインデックスは米国株の比率が62.1%と高く、日本株を除くと外国株式における米国株の比率は65%以上になります。

米国株は時価総額上位の株式のパフォーマンスが素晴らしく、割安株とか配当利回りを考えている私にとっては投資しにくい時もあります。

米国株以外に投資する時、新興国も含めどの程度の比率でも問題ないのかを考える際の参考データとして名目GDPの比率を見てみました。

時価総額ではなく名目GDPの大きさに着目して投資をするという考え方で、興味深く思っていましたが、最近は見ていなかったのでこの機会にチェックします。

外務省のホームページにある主要経済指標というPDFファイルの内容が、昔からわかりやすくて気に入っています(「外務省 主要経済指標」と検索すれば出てきます。)。

最初のページに名目GDPの表があり、世界のGDPに占める割合が記載されていて、直近の2024年2月版では米国は25.1%、日本は4.2%、新興国の比率はオルカンと比較すると高いです。

上手く伝えられないのですが、株式を買う時、ポートフォリオのリスクを認識するために幾つかの比率を確認して、自分で納得するのが良いと思っています。

今後は、外国株式の比率を増やす時、米国以外の株式もより多く見るようにして買い増そう、その際は名目GDPの比率も参考になるかなと。

後は、ネット証券で欧州に上場している株を買えるようになるといいのに。

日米以外の先進国株式の比率を高めたいと考えると、欧州市場の個別銘柄やETFを買えると面白いのにと思います。

ご来訪ありがとうございました。

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